LEADERS BLOG
先日数年ぶりにある大手繊維会社の元支店長(今は現役を退かれてます)が名古屋へ行くからと連絡いただきお会いしてきました。
名古屋のある東海エリアはトヨタイメージが強いですが、知る人ぞ知るボーイング787やMRJなど航空機産業の町でもあります。
その大手繊維会社では、航空機向けの軽くて強い炭素繊維の需要でこの分野でも最大手で確固たる地位を築いていました。
しかし今やコロナ禍の影響で減産やリストラで航空機産業は苦境に立たされているのだろうと思っていました。
「数年前に比べると今大変な状況ではないですか?」と聞いたところ、
実はここ数年で航空機向け依存から脱却するために風力発電にも布石を打っていたので、航空機用途の不調を風力発電用途が予想以上の好調ぶりで何とかプラスへ転じることができたとのことです。
新聞記事などではなんとなく航空機以外の模索もしているんだなくらいしか思ってなかったのですが、まさかそんな二刀流で逆風に抗っていたとは…。
つくづく事業継続していく中で「布石」をどれだけ打てるかが重要であると実感しました。
さて、激変する世の中で我々もどんな「布石」を打つべきか・・・。
ヒカルの碁のように本因坊秀策(佐為)が私の後ろで次の一手を教えてくれれば楽ですが・・・そういう訳にもいかないのでじっくり碁盤を眺めていこうかと。
先日、仕入先商談のため専務と横浜のとある駅にて待ち合わせしていました。
手土産も名古屋から持参して準備万端。
少し早く着いたので、構内で休憩所を探していたところ、突然おじ様が私の手土産入りの紙袋に当たってきました。(わざわざ)
私も一応「あっ、すいません」と一言発して(紳士ですから)立ち去ろうとしましたが、そのおじ様は「ちょっと待て」と私を止めます。
そこからは端折りますが、俗にいう「因縁」スタートですね。
直感的にこれは対応を誤ると厄介系だと判断しました。
数々のクレーマー対応した過去の経験を頭から呼び起こします。
待ち合わせの時間もあるのでなるべく最短で終わらせたいところ。
①理不尽だろうと言い返さない→何を言っても感情的・上げ足取るので終わりがない
②場所を移す→移動する時間で相手を落ち着かせる効果
③第三者をすぐかませる(この場合駅員に)→1対1で対峙しない
※駅員もマニュアルがあるはずなので、間に入って対応してくれます。
④長引くようなら警察呼ぶ→ここで真実を丁寧に伝える。
自分としては③として終わらせたかったのですが、結局④まで行ってしまいました。(逆に何言われても粛々と冷静な感じも良くなかったのか)④まで行くとあとは早く進みますので無事解決されました。
さすがの私もドッと疲れが来ましたね。
さて急いで待ち合わせ場所に行かなくては…。
向かう方向に目を向けると、「お疲れさん」と満面の笑みで待ってくれていた専務の顔が・・・先ほどの疲れも一気に吹き飛んでしまいました。
おかげで商談も有意義に終えることができました。
皆さん、メモってどうしていますか?
会議だったり営業先・取引先だったり、備忘のためにメモを取ることが多いですよね。
数年前までポケットサイズの手帳を手書きでメモして備忘にしていましたが、時代の流れで今はパットだったりスマホのアプリだったりで、「なんて便利なんだ(思い込み)」と私自身もPCの付箋アプリとかスマホのメモアプリを活用しようとしていました。
しかし、毎日百件超のメール確認や電話対応など、膨大になってくると、これが意外と使わなくて、ノートにメモしてしまいます。
自分は時代の進化についていけないのか…。いやいや、手書きの良さもあるはず。
改めて自分のメモノートをパラパラと見ていると、アプリなどだと、訂正するときはデリートしたりするので、訂正前がわからない、手書きの場合は二重線を引いたりして、訂正前の内容が見えたりします。
意外と訂正前の内容にヒントや流れの背景がわかることがありますし、文字ではなくてメモ内容を図解みたいに絵にしたい時もあって、アプリでいちいち線画をなんてしていられません。
最近はすっかりノートへの手書きメモに戻っています。
ただ、大事なことやまとめておきたいことは、スマホのPDF変換アプリを活用して、データ保存・加工していたりはしています。
メモ一つ取っても、原点回帰×時代の進化の「カケザン」の例ですね。
新商品開発もそんなところから生まれるのかもしれません。
コロナ禍の期間、皆自粛在宅勤務で久しぶりに知人から連絡をもらい、話をすることが多くありました。皆コロナ禍を憂う内容が多かったのですが、その中でも食品関係の知人が、「選択の心理」について話をしてくれました。
「いろんな味を楽しんでもらいたい」ということで、ラインナップ豊富に24種類のジャムを店頭に出していたのですが、ある時にどうしても陳列場所を空けなくてはならなくなって、泣く泣く6種類(似通った商品は整理して)に絞ったら、その月の売上が30%もアップしたそうです。
そうなんです、選択肢は少ないほうが売れたのです。
多すぎる選択肢があると、人は決断することを諦めてしまう。まさに過剰選択肢の呪いですね。
確かにどれにしようかなと考えることは面倒ですから、面倒は無くしたほうがいいですね。
お客様に決断を迫りたい時は、選択肢を絞ることが心理的にも重要ですね。
ちなみに家庭では「晩御飯何がいい?(選択肢いっぱい)」と言われたら「〇〇がいい」と一択で返さないと、違う意味で呪いが返ってきますね。
皆さん、何か壁にぶち当たった時や苦しいときに支えにしている言葉などはありますか?
自分が高校時代からずっと支えにしている言葉があります。
「人生に絶望なし」
至ってシンプルな言葉ですよね。なぜこの言葉か背景知らないと心に刺さらないかもしれません。
この言葉は中村久子という人の言葉です。ご存知の方も多いかと思います。
彼女は明治時代に畳屋を営んでいる岐阜県高山市に生まれました。
2歳になったころ酷い凍傷にかかり、両手両足を切断。そんな彼女に世間は冷たく好奇の差別の目を向けます。さらにそんな彼女を両親は見世物小屋に売り飛ばします。
不幸に次ぐ不幸ですよね。しかし彼女は人生を諦めることなく口で字を書き、裁縫をするのです。さらに結婚もし、子供にも恵まれ育て上げます。
ちょっと自分に置き換えると壮絶すぎて耐えられるのか想像もつきません。
そんな彼女が残した言葉が「人生に絶望なし」
自分が苦しいとき、壁にぶち当たった時に中村久子の言葉を思い出すと、今の苦しみなんて本当にたいしたことないなと思うのです。
現在の新型コロナの影響で、世界的に苦しいときです。今までの価値観や考え方、ビジネスにおいても大きく変化していくかもしれません。何かしらの影響で苦境に立たされることもあるかもしれません。
でも中村久子のように絶望することさえなければ乗り越えていけると信じてやみません。
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