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2021.1.29 / 久保繁

 私は昔から中国の歴史ものが好きです。
 最近の中国歴史ドラマも面白いですが、やはり一番好きなのは王道の三国志でしょうか。
 三国志ではいくつかの名言というか諺になっている逸話もあります。
 その中の一つの話ですが、名軍師として名高い諸葛亮の後継者と期待されていた馬謖が、諸葛亮の命令に背いて敵軍に乗り込み大敗してしまいます。スタンドプレーですね。諸葛亮は全体の士気が下がることを懸念して、軍の規律を守ることを重視します。諸葛亮はすごく可愛がっていた馬謖を処罰し、泣きまくったのです。
 どうしても自分の身近な人は情が生まれます。仕事においても期待していたり可愛がっていたりならなおさらです。
 「嫌われたくない」「よく思われたい」と思うのは人の性ですが、仕事に個人的感情を持ち込むと、会社に大きな損害を与える場合もあり、状況判断を誤る結果にもなりかねません。
 「泣いて馬謖を斬る」正すものべきは正す。組織の秩序のために斬らなければならないのは斬る側の立場にもとても辛いことですよね。
 そんな決断をする場面が来なければいいなと改めて思う次第です。