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LEADERS BLOG

2022.10.28 / 清水吉樹

『学問のすすめ』といえば?
はい、そうですね。1万円札の肖像にもなっている福沢諭吉さんの代表的な著書の一つです。冒頭の一句

【天は人の上に人を造らず人の下に人を造らずと言えり】

はあまりにも有名で、これをもって博愛・平等・人道主義を賛美した内容かと思いきや、その後に続くコトバはあまり知られていません。ちょっと抜粋してご紹介しますね。

【されども今広くこの人間世界を見渡すに、賢き人あり、愚かなる人あり、貧しきもあり、富めるもあり、貴人もあり、下人もありて、その有様雲と泥との相違あるに似たるは何ぞや?その次第甚だ明らかなり。実語教(当時子どもがよんでいた教科書的なもの)に、人学ばざれば智なし、智なき者は愚人なりとあり。されば賢人と愚人との別は、学ぶと学ばざるとに由ってできるものなり】

と続きます。
つまり、人間は生まれた時には貴賤はないけどその後の人生で学ぶことをするかどうかで大きく差がついてくる。だから学ぶことに於いては差別があってはならない。と解釈できると思います。ちょうど封建制度が瓦解して新しい世の中になったけど、まだまだ身分的な差別があった当時(明治時代初期)の世相を反映した内容ですね。

さて、今の日本は誰もが自由に学問ができる環境です。つまり誰もが賢人になれる(可能性がある)環境ということです。このあたりまえの前提を感謝しつつ、学問を通して世の中を広く深く知り、新しい知恵(イノベーション)や他人と議論する勇気(変革)を得て、豊かに楽しく生きていこうぜ!
と、財布の中の諭吉クンが語りかけている気がしませんか?
ではまた!

2022.9.23 / 清水吉樹

みなさんは「企画」というコトバから何を連想しますか?
企画会議や企画書など仕事に関するちょっと重めのタスクをイメージする人もいるかもしれませんね。はい、僕がまさにそうです。以前、広告制作会社で仕事をしていた時は「企画」を考えカタチにすることが仕事だったので「企画=仕事=けっこうたいへん」という思考回路になってます(笑)でも同時に「企画=憧れ、敬意の対象」という構図もあるので、おそらく僕の中では「企画=価値」なんだと思います。

ちょっと「企画」の意味を広辞苑で調べてみました。
【企画‐きかく】計画を立てること。また、その計画。もくろみ。くわだて。
とあります。なんかシンプルですよね。でも「もくろみ」とか「くわだて」ってちょっとワルイことを考えているような、なんか胸躍るニュアンスも含まれているんですね。そう、企画って本来ワクワクすることを考えて計画して実行することなんですよね。

そういえば。
先日、都内で急遽オンラインMTGをする必要があり個室型ワークブースを利用しました(※公衆電話のちょっと大きい筐体をイメージしてください。最近駅や商業施設にも設置されているので見たことある人も多いかも)。で、なんとそのワークブース、ある飲料商品とコラボしたワークブースだったんです。ワークブースの主な利用者はビジネスパーソンなのでそこをターゲットにしたコラボ企画なのですが、思わず「やるなー」と唸っていました。
※参照(外部サイト)→ https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000124.000047162.html
優れた「企画」に出会うと、人は驚いたり、その手があったか!と思わず声に出してしまったり、そんなワクワクを感じるんですよね。

さて、はたして僕は家族に・会社に・そして社会にそんな「企画」を提供できているだろうか?う~ん、どうだろう・・・。でも近いうち必ず、三和の仲間や三和に関わってくれる人たちと共に『それ面白いね!』『それ一緒にやろうよ!』と人のココロを揺さぶり、そして、行動へと駆り立てる「企画」をくわだてていきますので、みなさん期待していてください!
ではまた!

2022.8.19 / 清水吉樹

息子(4歳)が幼稚園で手作りしたいろんな「玩具」を家に持ち帰ってきます。困ったことに、それはよくわからない「物体」であることが多いのでうっかりとごみ箱へ放り込むこともしばしば・・・(その度に息子と妻からは猛抗議を受ける)。そんな中、最近持ち帰ってきた「玩具」で面白かったものがあります。それは「やじろべえ」です。大人のみなさんはもしかすると「やじろべえって何だっけ??」となるかもしれませんね。僕もそれを見たとき(手作りなので余計によくわからない)どうやって遊ぶんだろ?と少し考えてしまいました。あ、「やじろべえ」の詳細はGoogleさんでチェックしてくださいね。
さて、僕がなんで「やじろべえ」に関心を示したかというと、ちょうどその時「調和」「バランス」に関して考えていたからです。・・はい、私の数少ない趣味の一つである「妄想(知人からは悪趣味といわれ酷評)」タイムに【どうすれば「持続可能」と「わくわく」が両立した生活ができるか?(二律背反からの離脱)】というテーマであれこれ考えていた時に「やじろべえ」を見てハッとしたからです。なんというか、アンバランスにゆらゆらしながらその状態をキープし続ける、というハラハラする状態に答えを見つけた気がしたんです。
一つに偏ることなく微妙なバランスで成立している状態は、一見不安定に見えるけど環境の変化にも柔軟に適応できるベストな状態なのではないか!ということです。つまりは、「調和」や「バランス」とは不変でも絶対でもなく常に「状況に適応した結果」の状態なのではないか!?と。・・・・え~と、もっと深ぼって考えをご説明したいところですが、皆さんの失笑とため息が聞こえてきそうなので、このあたりでやめておきます(笑)
今回もなんか意味不明な内容になってしまいましたが『「玩具」からもいろんな世界が見えてくる!』というテーマでお伝えいたしました。
ではまた!

(追伸)
妻に「やじろべえみたいな状態で生活しよう!」と提案したところ、秒で却下されました。妻の機嫌が悪かったか、私の伝え方が悪かったんだと思います。

2022.7.15 / 清水吉樹

「よくご存知ですね!」
「博学ですね!」
「知識ありますね!」
と人から言われて気分を害する人ってあまりいないですよね?ある事柄について知識があること、貪欲に知識を吸収しようと努力すること、これらは楽しくそして豊かな生活をする上で必要な事だと僕は考えています。知らないことを知る喜び、新たな知識を得て新たな体験ができた時の達成感、これらを無上の喜びと感じる人は多いと思います。
さて、今回のブログは僕が最近「魚屋さん」で買い物をして感じた事をご紹介します。みなさんに少しでも共感いただける箇所があると嬉しいのですが・・。

私がよく買い物をするスーパーは「水産卸店」が鮮魚売場を担当していて、元気のある店員さんが「ぃらっしゃいらっしゃーい♪」と威勢よく買い物客に声をかける、そんな昔ながらの魚屋さんスタイルで販売をしています。
さて、僕は魚のことや料理のことがあまり詳しくないので、実はこの魚屋さんちょっと苦手なんです(笑)
何を選べばよいかわからないし、美味しい魚の見分け方もわからないからです。ちょっと敷居が高いというか、コミュニケーションがとりにくいと感じているんだと思います。
だから「何にしましょう!?」「今日は何を買いに来たんですか!?」「今日はこれが安いよ!」と元気よく聞かれても、無難に「たこ」とか「さんま」とか知っている魚を買うことがほとんどでした。で、ある時この魚屋さんで魚を見てると「今日はどんな夕飯を考えているんですか?」と優しく声をかけてくれる店員さんがいました。「さぁ~、今日は何にしましょう!?」という入りではないんだなーと、思いつつ、「今日は暑いからさっぱりできる献立にしようかな」と伝えると、だったらこの魚とその魚とあの野菜を使ってこんな料理をするとおいしいよ!簡単に作れるから奥さんにも喜ばれるよ!と教えてくれたんです。
『・・・うーん、この人はプロだ!』と感じた瞬間でした。魚屋なんだから、魚の知識はあって当たり前。その上で、野菜の知識や魚をよりおいしく食べるための知識といった魚以外の知識を習得し、その上で顧客の属性から要望を予測して仮説をたてて提案するという姿勢にそう感じたんです。私は「魚」が欲しい訳ではなく「(魚を使った料理で)家族が美味しいと喜ぶ笑顔」が欲しくて魚を手段として購入しようとしている訳なので。きっとこの魚屋さんは「この人(僕のこと)は魚や料理のことあまり知らないし買い物も苦手なんだろうな」と僕を見てそう感じたから、優しく声をかけてくれたんだと思うんですよね(笑)

これからの世の中、知っているだけ、専門分野だけの知識だけ、で顧客の心を掴むことは難しい。顧客が何をしたいのか?何に困っているのか?を想像し、ヒアリングをして、その上で持っている知識をフル活用して付加価値のある提案をする。きっとこれが、これまでもそしてこれからも社会・顧客から求められる姿勢なのではないか、と改めて感じた魚屋さんでの出来事でした。

ちなみにその日の献立は「鯵の南蛮漬け」。美味しくいただきました♪

2022.5.27 / 清水吉樹

『アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせ以外のなにものでもない。』
これは1940年に出版された「アイデアのつくり方(ジェームズ・W・ヤング)」で紹介されている概念です。また、多くのクリエイター・イノベーターの方々が異口同音におっしゃっている概念でもあります。つまりアイデアとは0から生まれるものではなく、すでに目の前にあるモノやコトを組み合わせることで生まれるもの、ということですね。
どうですか?
「なんか新しいアイデアや商品を私でも作り出せそうな気がする!」
と思いませんか?
だって、ダビンチやジョブスのような天才奇才じゃなくてもアイデアは生み出せるということですもんね。誰もが思いつかない「組み合わせ方」を見つければ良いのですから。
なんかワクワクしてきませんか?

さて、ここから少しだけ自慢話をさせてください(笑)
三和物産では最近新しい「アイデア」がたくさんうまれています。それもいろんな部署、いろんな人たちから!アイデアの詳細はこのブログでは割愛しますが、僕の知る限りでは、このような状態は記憶にありません。
お客様と日々お会いすることが仕事の営業担当、商品を手配したりスムーズに物が動いているかを管理する商品調達担当、祭壇や家具を作る職人、棺に高度な加工を施す技術者、そしてアイデアをカタチにするデザイナー、このように異なる領域で日々仕事をしている仲間の知恵を組み合わせることができているからこそ、アイデアがどんどん生まれているのではないか、と私は考えています。
以上、自慢話でした!
さあ、今回のブログの締めくくりに、冒頭にご紹介した「アイデアのつくり方」からアイデアを生み出す際のもう一つの重要な観点をご紹介します。なかなか含蓄のある文章です。
『既存の要素を新しい組み合わせに導く才能は、物事の関連性を見つけ出す才能に依存するところが大きい。』
ではまた!