LEADERS BLOG
以前話したように元は動物は苦手でしたが、家内が野良の保護猫を引き受けたり、譲渡の手伝いをしています。
なので今は2ヶ月ほどの子猫2匹が家中を飛び回り、様々なものに関心を持ち、ブラインドやプランターを壊したりして困っています。あと大人しい看取り前の老猫もいます。
人も動物も幼い頃はいたずら好き、何にでも興味を持つのは同じなんですね。
人の子は思うようにならないと周りのことも考えずにすねたり、泣きまくります。
猫もお腹が空くとやはり鳴いてせびりますが、どうにもならないとわかると意外とあっさり諦めて寝てしまいます。
そして体調が悪かったり、病気で苦しい時でも無駄に鳴くこともなく、ただ横になっています。
亡くなる時も静かに受け入れて眠るように死をむかえることが多いようです。
その日でも、どうにか歩ければ自分でトイレに行きます。
無理に抗らうことなく自分の命を自分の力で最期まで生ききる姿が美しいなあと思います。
小松に20年近く通っている床屋があります。
川の近くの古い床屋で内装は開業した頃とほとんど変わらず、昔の髪型のポスターが貼ってあり、髪型の変遷を見ることができるレトロなお店です。
エアコンも3台目で、古いものもそのまま取り外さず残しているので、エアコンの歴史もわかります。
娘さんは50才ほどで東京で結婚されて仕事をしているようです。
私は毛が少なく、短いのでとても安く刈ってもらっています(おばあちゃんからすぐ終わるからこの値段でいいと言われました)
この前刈ってもらいながら雑談をした時に10年前にご主人が亡くなったことを知りました。
30才で脳梗塞になり、一応働いてはいたようですが不自由な生活を送っていたとのこと。
だからおばあちゃんが床屋で生業を立てていたようです。
今から思い返しても亡くなった様子は特に察知できず、てっきりご主人は奥の住まいにいるものとばかり思っていました。
お世話になっていたのに全く気づくことがなく、お悔やみの言葉をかけることもできなかったので、申し訳なく切ない気持ちになりました。
自分も含めて多くの人(ほとんどの人)が電車、バスの中で忙しなく携帯を操作している。そんな中で手に取った紙の本を穏やかな表情で静かにめくっている人を見るとなぜかホッとする。
自分もKindle はよく読みますがそれは知識や情報を得ればいい時。
私には心とつながる本は紙で作られていて、ちゃんと紙の感触も感じながらめくって読む行為が大切。
だから自分がどういう目的、どういう気持ちでその本と接したいかで自然に選ぶ。
穏やかな時間を感じ、その世界が心の奥にゆっくり入ってきてごちゃごちゃした気持ちを解きほぐしてくれるのは紙の本。
そういう時間は小さな幸せをくれる。
みなさんがホッとするのはどんな時ですか?
ある日家内がリビングの棚の上に置いてあった観葉植物を見て「花が咲いたよ、この植物は『幸福の木』て名前」と話した。
そこに観葉植物があることすらさして気にもしていなかったが、少し調べてみたら4〜10年に一度花が咲き、花が咲くと花に栄養がとられて葉が枯れるとのこと。
十分開花した状態だと1センチ程度のつくしが何十本も束ねられているような見たことがない花で少しきついがいい匂いである。
一説によると幹や葉の伸びやかな美しい佇まいから「幸福」「金運」「仕事運」が高まると言われているらしい。
※花言葉はどれも先に言った者勝ち。
しかし花が咲くと葉は枯れてしまう、よく考えれば多くの草はそんなもので花から実をつくり命を繋いでいく。
「幸福の木」なのに葉を生かすために花を切ってしまうことは自然の摂理に反する行為に思える。
まさに人が「観葉植物」を造ったのだと思った。
漫画家の大友克洋さんと浦沢直樹さんによる、大友さんのこれまでの作品を取り上げた対談を観ました。
大友さんの漫画の超絶技巧的な緻密さ、構図の独自性、SF映画にも勝るストーリーなど、他の漫画とは異なり、学生の頃に雑誌で見た瞬間に引き込まれました。
漫画界やアニメ界に「大友克洋以前・以後」と言われるほどのイノベーションを起こし、漫画好きはもちろんのこと、世界中に大きな衝撃を与えました。
私も漫画が好きで、石ノ森章太郎著の「漫画家入門」を読んで、憧れて実際に描いてみたこともあり、大友さんもその本で漫画の基礎を学んだということが嬉しかったです。
最初は昭和のユーモアのある若者像を描いていましたが、手塚治虫、石ノ森章太郎のSF漫画に影響を受けて、自分の道はSF漫画と定め、その道を極めていくことになったそうです。
大友さんの漫画には、映画を撮る前からこれまでには無かった映画のような表現が多々あります。それを実際の映画で使うと、時として不自然さを感じることもありますが、大友さんの漫画の中ではこれこそが適切な表現と思えました。
対談の中では、大友さんの影響を大きく受けた浦沢さんだからこそ理解できる細かい部分の意味や技術の解説がありました。自分がなぜあれほど惹きつけられたのかがプロの目で解明され、その意味や技術の凄さがわかり、納得できる部分が多々ありました。その技術やシーン構成は発明でもあると感じました。
人や建物の陰影で時間や天気が表現されている。
白黒の絵なのに、シンプルな雲の表現で季節や時刻が伝わる。
余白が心理状態やシーンの緊迫感を醸しだす。
カットの多くは、創造と研究と試行錯誤を繰り返した末に生まれた独自の表現でした。
屋根裏の本棚から色褪せた大友克洋さんの漫画本を取り出して、浦沢さんが革新的な表現だと話していたところを見つけながら、じっくり読んでみたいと思いました。
と共に、大友さんは現在70歳ということですが、改めて漫画を描いてみると話しており、満を持しての今、どんな漫画が生まれるのか楽しみで仕方がありません。
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