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2022.3.11 / 清水吉樹

僕はどちらかというと「争いを好まない」人間だと自己分析をしています。「争い」というと解釈の幅がとても広いので、真意をお伝えすることがなかなかに難しいのですが、ここでは『正論や己のイズムを振りかざし意見の異なる相手を論破したり暴力をふるったりする』ということを「争い」と呼ばせていただきます。
さて、この日本では古来より「和をもって貴しとなす(以和為貴)」という価値観が大切にされています。かの聖徳太子も十七条の憲法のド頭で言及しているくらいです(皆さん覚えていますか?(笑))。何事にもよらず「和」が大切で、個人と個人の間はもちろん、家庭・組織・会社・社会・国家に於いてもこの「和」ほど尊いものはない、という考えです。僕も「和」は貴重な理念であり状態であると考えています。
「和」とはすなわち「平和」「調和」ですが、最近は探すことが難しくなっているような気がしませんか?古来より、人の歴史は争いの歴史、であることに間違いは無いと思いますが、だとしてもいつの日か「和」で世界が覆われ人々が幸せに生活できるようになればと考えていますし、今後もそうなるよう微力ながら活動をしていこうと強く想う今日この頃であります。

【補足】
「君子は和して同ぜず、小人は同じて和せず」という言葉があります。
僕なりに解釈すれば、
対話してお互いの意見の相違を認めつつ対話の末に納得して行動することは良し!
対話することなくみんなが決めた事だからと嫌々従い行動することは悪し!
となります。
つまり「和」とは意見や考えを無条件に相手に合わせる、という思考停止を理想としているわけではないということです。自分で考え勇気をもって対話する、その先に新たな道が開けてくるということを偉大な先人達は僕たちに伝えようとしているのではないでしょうか。
「和して同ぜず」ができているか?「同じて和せざる」になっていないか?
お互いに、日々己の生き方を自省しながら時間と仲間を大切にしていきましょう!