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LEADERS BLOG

2021.10.1 / 清水吉樹

突然ですが、僕たちの会社、三和物産は9月決算です。つまり、このブログを書いているタイミング(2021年9月26日)はちょうど期末の最終追い込みの真っただ中!ということで、少々私の精神状態が不安定な状況でこのブログを書いている、という前提でお付き合いください(笑)

さて、「多様性は大切にすべき概念だ」とお考えの方は少なくないと思います。大企業ではダイバーシティといった考え方で組織運営することが必須となっていますし、様々な意見や考えを尊重することは大切だよね、といった発言で炎上することは少ないと思います。でも「多様性」ってそうみんなが考えているほどシンプルではないようなんです。
なんと!人間はそもそも「自分と異なる考えを排除するよう設計(遺伝)されている」から。つまり僕たち人間はもともと「多様性」を尊重しない生物らしいんです。これは、僕の持論でも主観でもなく、社会心理学・心理学・生物学・歴史学などを紐解き分析し複数の人たちが検証して出た結論なので、信憑性は高いのではないでしょうか。
たしかに、
・国という概念
・有史以来の戦争や革命
・忖度(日本だけではなく古今東西ある処世術)
・権威に弱い(日本だけではなく古今東西ある傾向)
など、「多様性がないがしろにされている!」という状況は古今東西枚挙に暇がありません。

でも、僕は断言します!
それでも多様性は大切で組織で育み守り抜くべき概念である!と。
まあ、私が唾を飛ばして断言するまでもなく、多くの方々がおっしゃっていることですが・・・。ただ、私が多様性は必要だ、と感じている観点は「イノベーションの土壌である」という点よりも「間違えや失敗を減らす本質である」という点にあります。
「多様性」が間違いや失敗を減らすってどういう意味か?
例えるならば、スイスチーズ(ハイジに出てくる美味しそうな穴が開いたチーズ。でもハイジって若い人は知らないかも・・・)をスライスした穴だらけのスライスチーズをイメージしてみてください。これ1枚だけだと「穴」だらけですが、これを複数枚重ねると「穴」はなくなります。数が多ければ多いほどその「穴」がふさがる可能性が高まります。でも、もしすべてのスライスチーズが同じカタチだったとしたら「穴」はふさがりませんよね?何枚重ねても同じ場所に「穴」があるからです。そうなんです。同一性(多様性の逆)では「穴」を埋めることができないんです。違いがあるから「穴」を埋められる。つまり、違いがあるから「穴」つまり【課題】に気が付けるのです。
今までは特に気にもならなかった「ただの穴」が、環境の変化によって「致命的な大穴」になる日が近い将来くるかもしれません。その時になって「穴」の存在に気が付いても(つまり多様性を大切にしなかったツケ)もう手遅れなのではないか、と私は考えています。
基本的に「多様性の確保」は難しいんです。でもそれは僕たちが間抜けだからではなく、人間がそもそもそうなってるから!そう開き直って前を向き諦めることなく「そもそも多様性を育むことは難しい」という前提に立ち、社会やお客様に価値を提供し続ける「三和物産」を多様な僕たちで創っていきましょう!

さて、くどいようですが、僕は今、期末という状況下でとてもナーバスになっています。
いつも以上にポエムなブログになりましたこと、どうかご容赦を!