X note

LEADERS BLOG

2020.2.17 / 久保繁

20代社会人になりたての頃、何でも頑張らなくてはと意気込んでいた自分がいました。
ある日上司宛てに海外から英語で電話がかかってきました。
もうパニックです。何とかメモ取りながらも頭フル回転で聞きとったのですが、
肝心な名前が聞き取れず、それでも何か格好つけたかったのでしょうね。
わからないくせに「部長、タイのワンさんから電話がありました」と超適当な事を言ってしまい、部長もポカーン。とりあえず部長が電話を代わって何やら話が終わって電話切られると「今の電話はタイのワンさんじゃなくてシンガポールのリンさんだよ」と大爆笑。一文字も被ってないし。(今思えば失笑だったかな)
その時に言われたのが今でも心に残っていて「わからないことは恥ずかしいことじゃないから問題ない、失敗を恐れてその場をしのぐことばかりして知らないことをわからないままにすることが、恥ずかしいことで問題がある」と。
また、その上司はいつも「問題ないよ」という言葉をよく使うので、何気に何故か聞いてみたら、「何か難しいこと辛い問題が出てきたら、全ていい意味に置き換えればいいって思って仕事しているから」と。まだ若かった当時の自分にはイマイチピンと来なかったのですが、私も経験や年を重ねていくにつれてわかってきた気がします。
なるほど、自分も
忙しくなったら、盛り上がって来たぜ!
ピンチになったら面白くなってきたぜ!
大丈夫「問題ない」行ける。
そんな風に置き換えよう。
今まさに新型肺炎の影響で経済の先行き予想がつかないけど三和社員一丸となって、
その先「問題なかったね」って言えているように。

2019.12.27 / 久保繁

中国とのビジネスシーンにおいて、こちらから可能かどうかを確認するときに
中国の人は「没問題(問題ない、大丈夫)」とよく言います。
日本人はちょっと問題あるなと思うと「問題ない」とはあまりビジネスシーンでは答えないですよね。
ところが中国人の「問題ない」は50/50%なのです。
少しでも可能性があると「没問題(問題ない)」と答えるのです。
問題ない大丈夫って答えられると日本人にとっては「あー大丈夫なんだ」と感じますが、
本当はできるかもしれないし、できないかもしれないなんですよね。
特に納期とかの問いに「没問題」を使われるので、こちらとしても
「できないかもしれない」リスクをプラスして考えるようになりました。
日本の常識、中国の常識をしっかり知ることが海外ビジネスにおいていかに重要か、
身に染みている今日この頃です。