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LEADERS BLOG

2020.9.18 / 久保繁

先日、仕入先商談のため専務と横浜のとある駅にて待ち合わせしていました。
手土産も名古屋から持参して準備万端。
少し早く着いたので、構内で休憩所を探していたところ、突然おじ様が私の手土産入りの紙袋に当たってきました。(わざわざ)
私も一応「あっ、すいません」と一言発して(紳士ですから)立ち去ろうとしましたが、そのおじ様は「ちょっと待て」と私を止めます。
そこからは端折りますが、俗にいう「因縁」スタートですね。
直感的にこれは対応を誤ると厄介系だと判断しました。
数々のクレーマー対応した過去の経験を頭から呼び起こします。
待ち合わせの時間もあるのでなるべく最短で終わらせたいところ。
①理不尽だろうと言い返さない→何を言っても感情的・上げ足取るので終わりがない
②場所を移す→移動する時間で相手を落ち着かせる効果
③第三者をすぐかませる(この場合駅員に)→1対1で対峙しない
※駅員もマニュアルがあるはずなので、間に入って対応してくれます。
④長引くようなら警察呼ぶ→ここで真実を丁寧に伝える。
自分としては③として終わらせたかったのですが、結局④まで行ってしまいました。(逆に何言われても粛々と冷静な感じも良くなかったのか)④まで行くとあとは早く進みますので無事解決されました。
さすがの私もドッと疲れが来ましたね。
さて急いで待ち合わせ場所に行かなくては…。
向かう方向に目を向けると、「お疲れさん」と満面の笑みで待ってくれていた専務の顔が・・・先ほどの疲れも一気に吹き飛んでしまいました。
おかげで商談も有意義に終えることができました。

2020.8.7 / 久保繁

皆さん、メモってどうしていますか?
会議だったり営業先・取引先だったり、備忘のためにメモを取ることが多いですよね。
数年前までポケットサイズの手帳を手書きでメモして備忘にしていましたが、時代の流れで今はパットだったりスマホのアプリだったりで、「なんて便利なんだ(思い込み)」と私自身もPCの付箋アプリとかスマホのメモアプリを活用しようとしていました。
しかし、毎日百件超のメール確認や電話対応など、膨大になってくると、これが意外と使わなくて、ノートにメモしてしまいます。
自分は時代の進化についていけないのか…。いやいや、手書きの良さもあるはず。
改めて自分のメモノートをパラパラと見ていると、アプリなどだと、訂正するときはデリートしたりするので、訂正前がわからない、手書きの場合は二重線を引いたりして、訂正前の内容が見えたりします。
意外と訂正前の内容にヒントや流れの背景がわかることがありますし、文字ではなくてメモ内容を図解みたいに絵にしたい時もあって、アプリでいちいち線画をなんてしていられません。
最近はすっかりノートへの手書きメモに戻っています。
ただ、大事なことやまとめておきたいことは、スマホのPDF変換アプリを活用して、データ保存・加工していたりはしています。
メモ一つ取っても、原点回帰×時代の進化の「カケザン」の例ですね。
新商品開発もそんなところから生まれるのかもしれません。

2020.7.3 / 久保繁

コロナ禍の期間、皆自粛在宅勤務で久しぶりに知人から連絡をもらい、話をすることが多くありました。皆コロナ禍を憂う内容が多かったのですが、その中でも食品関係の知人が、「選択の心理」について話をしてくれました。
「いろんな味を楽しんでもらいたい」ということで、ラインナップ豊富に24種類のジャムを店頭に出していたのですが、ある時にどうしても陳列場所を空けなくてはならなくなって、泣く泣く6種類(似通った商品は整理して)に絞ったら、その月の売上が30%もアップしたそうです。
そうなんです、選択肢は少ないほうが売れたのです。
多すぎる選択肢があると、人は決断することを諦めてしまう。まさに過剰選択肢の呪いですね。
確かにどれにしようかなと考えることは面倒ですから、面倒は無くしたほうがいいですね。
お客様に決断を迫りたい時は、選択肢を絞ることが心理的にも重要ですね。
ちなみに家庭では「晩御飯何がいい?(選択肢いっぱい)」と言われたら「〇〇がいい」と一択で返さないと、違う意味で呪いが返ってきますね。

2020.5.11 / 久保繁

皆さん、何か壁にぶち当たった時や苦しいときに支えにしている言葉などはありますか?
自分が高校時代からずっと支えにしている言葉があります。
「人生に絶望なし」
至ってシンプルな言葉ですよね。なぜこの言葉か背景知らないと心に刺さらないかもしれません。
この言葉は中村久子という人の言葉です。ご存知の方も多いかと思います。
彼女は明治時代に畳屋を営んでいる岐阜県高山市に生まれました。
2歳になったころ酷い凍傷にかかり、両手両足を切断。そんな彼女に世間は冷たく好奇の差別の目を向けます。さらにそんな彼女を両親は見世物小屋に売り飛ばします。
不幸に次ぐ不幸ですよね。しかし彼女は人生を諦めることなく口で字を書き、裁縫をするのです。さらに結婚もし、子供にも恵まれ育て上げます。
ちょっと自分に置き換えると壮絶すぎて耐えられるのか想像もつきません。
そんな彼女が残した言葉が「人生に絶望なし」
自分が苦しいとき、壁にぶち当たった時に中村久子の言葉を思い出すと、今の苦しみなんて本当にたいしたことないなと思うのです。
現在の新型コロナの影響で、世界的に苦しいときです。今までの価値観や考え方、ビジネスにおいても大きく変化していくかもしれません。何かしらの影響で苦境に立たされることもあるかもしれません。
でも中村久子のように絶望することさえなければ乗り越えていけると信じてやみません。

2020.3.27 / 久保繁

 「いまさら聞きづらいけど株って何ですか?」と聞かれたことがあります。
 せっかくなので、専門家ではありませんが細かい話なしでイメージがつかめればと。※そんなこと知ってるよって人は読まなくていいです(笑)
 日本は資本主義なので、株式会社が中心となって日本経済は成り立ってます。
株式投資をしてない人でもよく新聞とかで、どこぞの会社が資金調達したとか目にしますよね。大まかに株とはたくさんの人からお金もらって、商売してその利益をお金もらった人に分配するもの。
 自分で商売はじめよう・新規事業拡大しようとした時ってお金いりますよね。例えば久保タイ料理店をはじめるのに3000万円必要とします。(どんだけ豪華や)手持ちが1000万円しかなく銀行から2000万円お金借りて商売しようとすると、土地など担保するものがないと銀行は貸してくれません。
 一方、株式の場合は久保タイ料理店が儲かると信じてくれる人がいれば担保不要でお金を集めることができる。(イメージですよ)
 では1000万円を元手に会社を設立したとすると、設立時の会社の価値は1000万円。その1000万円で100株発行(現金⇒株にする)したとしたら1000万=100株なので1株10万円の価値。
 さて、あと2000万を調達するには新規で株を発行して投資家に買ってもらわなくてはなりません。
これが資金調達です。例えば新規で100株発行したとして、それを1株20万円で買ってくれたとしたら100株×20万円=2000万円。借金しなくても3000万円調達できた!となります。
 売込み・アピールをした結果、久保タイ料理店激ウマ!行列できそう、これからたくさん店舗出しそうだ、その商売が儲かる!と投資家に投資してみようと思わせたから1株20万円の価値としてくれて資金調達できたのです。(現実は難しいですけどね)投資家は将来タイ料理店が30万にも40万にもなると信じてくれたのです。だから色々な企業がイメージ向上のためにCM打つのもその一つのアピールなのですよね。
 株の話とは異なりますが、三和物産も長年の実績・信頼、社会貢献、新しいことのチャレンジなど世の中に企業価値をアピールし続けて行くことは先の株の話と同じで、大切なのですよね。
(ちなみに久保タイ料理店は儲かりそうにないので商売考えてないですよ。)