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テレビで偶然リトさんという方の葉っぱ切り絵に出会いました。
切り絵の繊細な可愛らしさは、やさしいけどどこかさみしさもある。
小さな葉っぱの中に凝縮された世界はとても小さいけど、あたたかな物語性にあふれている。
一つ一つが全部違う葉っぱという素材の選定は、自然だけど新しい発見がある。
簡単には言い切れませんが、その切り絵の魅力の源はこういうことかと思いました。
リトさんのこれまでの悲しみやあたたかな心が詰まっている。
リトさんは発達障害で、仕事はとても丁寧だけど遅いということで怒られてばかりでうまくいかなかったそうです。
ある時に葉っぱの切り絵に出会い、これなら自分にもできるかもしれない…とその世界に没頭していったそうです。
今は
「コンプレックスを全部肯定してもらえる気がする。無理に人の背中を見て走らなくていいんだ」
こう思えるそうです。
自分の人との違いを良さにする。
リトさんの場合は丁寧に根気よく続けられること。
心に人に対する思いやりがあること。
自分の中の人と違うところに気づき、それは多くの人を幸せにすることができる。
こんなに素晴らしいことが世の中にはあるんだなぁと思い知らされました。
他者との違いは、弱みにも生きていくためのものにもなる。
我々も違いを大切にして、良さにして、ほんの少しだけでもいいので人の心に響くような商品を創りたい。
リト@葉っぱ切り絵 @lito_leafart(Instagram)
https://www.instagram.com/lito_leafart/
どのオリジナル商品が売れているか、どの商品があまり売れていないか思い返した時に気づいたことがあります。
これまでに無い特殊な機能があったり、目にとまりそうな特長のあるそれなりのデザインの商品なのにそれほど売れず、なぜだろうと考えました。
自社の売れている商品には共通点がありました。
それは自社の都合や独りよがりではなく、その商品を使って頂く誰かを想像したり、ある状況の人を想定した商品でした。
それだけでも足りなく他には無い新しいひらめきが掛け合わさった商品が人の目にとまり、うまくいけば心にも届く。
そのことで自分たちが世の中や見えない人達とも繋がっていることを感じることもできる。
当たり前と言えばそうなんですが我々なりの商品創りに大切なことに気づきました。
エヴァンゲリオン最終章制作の数年間の取材記録でした。試行錯誤を繰り返し、自分が面白いと感じるもので無いと何度も何度もたとえ1年かけて作り上げたこともゼロからやり直す過程が記録されていました。
気になる言葉としては
・全身全霊をかけて自分の全てを吐き出しているので壊れた、鬱になった。
・自分と状況がリンクして、自分にあるものが作品になる、だから本物になる。
・作品に命をかける、自分が世の中でやれることはそれしかない。
・自分が考えたことなんか面白くない、それをくつがえすことが面白い。
・頭の中でつくるのではなく、自分の外にあるものを表現したい。
・自分の命より作品が大事。
凄まじい常軌をいっした生き様であり、難解なものもありますが心に強く迫ってくる言葉です。
宮崎駿さんは彼のことを
「庵野は血を流しながら仕事をする」
「万年青年の持つ生きづらさが映画に現れて、そこにみんなが共感する」
と話していました。
製作中の数年は終始、何を考えているかわからない虚ろな表情(私にはそう見えた)でしたが試写会の後は映像の中では見たことのない穏やかでつきものが落ちたような表情が驚きでした。
どちらが庵野秀明さんなのかはわかりません。
ビジネス的には成り立たないかなと思われる点(多くの人が関わっている1年の仕事を全て否定するなど)はあるものの後の記者会見では興行収入はロボットアニメ最高の100億円を目指すと明言していました。
一昨年の知り合いのお別れ会をふと思い出しました。
故人が生前通っていた和食レストランで20人程度参加され、お会いしたこともない方もいました。
みんなで飲んだり食べたりしながら故人の思い出を語り合うほんわかした時間でした。
昔からの悪友が、故人の学生時代の酒を飲んでの失敗談や若い頃のヤンチャ話をあかしてくれました。
同じ鉄道マニアの方は、故人と行ったローカル線の旅行を懐かしそうに話していました。
奥さんは照れ臭さそうに出会いの頃の思い出を語りました。
式場からはときおり小さな笑い声すら聞こえました。
故人がどんな人柄でどんな人生を歩んできたのか垣間見ることができました。
何年も会っていない人と昔話をしたり、今どうしているか報告し合うこともできました。
故人が、懐かしいけど縁遠くなった人たちを引き寄せてくれたようです。
故人の想い出を元に人の繋がりを感じ合うことができました。
そんな心も体の距離も密なお別れ会が早くできるようになるといいですね。
あるお客様に打合せの際にこう言われました。
「業者さんはどこでもいいんですよ、良くて安い提案を採用するよ」と。
ビジネスとしては当然のこと。
でも、ちょっと他社とは少し違う位置に着けてきたかなと勘違いしていたので少しがっかりしました、と同時に身が引き締まる思いがしました。
こんな程度の提案では十分な評価はして頂けない、もっと柔軟に考えなくてはいけない。
お客様の本当にやりたいこととそれを上回るような提案を適切な価格で実現できれば他社とは異なる選ばれる存在になれる。
これまでの当たり前を疑い、思い込みをいったん捨て、他の領域にも目を拡げて、お客様に驚きを与え、両社の経営に貢献できるそんなモノコトの創造を目指していきたい。
「三和さんじゃないとだめなんだ」
と言われるようになりたい。
まだまだできることはあるはずである。
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