プロジェクトストーリー
PROJECT story

- 翔けるプロジェクト
今回は、6/20(金)に三和物産金沢本社で開催したイベント、死ンキングナイトについて、プロジェクトリーダーの長澤がお伝えします。
死ンキングとは
まず最初に…「死ンキングって何?」と思ったそこのあなた。
心配ご無用です。かくいう私も、昨年三和物産のインターンに参加した際に初めてこの言葉を知りました。
「死ンキング」は、読んで字のごとく「死」と「thinking」を掛け合わせた言葉です。
私は、ふとした時に「自分はどうやって死ぬんだろう」とか、「大切な人といつまで一緒にいられるんだろう」とか、そんな漠然とした不安に駆られることがあります。あるいはその不安を、「いつかは考えないといけないことだし、今はいいや」と振り切ろうとすることもあります。
皆さんは、そんな経験ありませんか?
ですがちょっと立ち止まって、「なんで不安になるんだろう?」「なんで考えたくないんだろう?」と考えた時、「考え慣れていなくて、自分にとって死が漠然としたものだから怖いのかも」と思い至りました。
死ンキングは、「誰にでもいつかくる終わりについて考えることで、人生のヒントを見つける」というコンセプトで考案された概念です。
三和物産では以前、コワーキングスクエア金沢香林坊にて死ンキング展というものも開催しました。
死ンキングナイトは、「死ンキング展をよりカジュアルにし、もっと気軽にいろんな人に参加してほしい」という思いが出発点になっています。
- 就活中だけど、自己分析にモヤモヤしている
- いつもと違う視点で「働くこと」「生きること」を考えたい
- 人生を面白くするヒントが欲しい
- 社会人/学生とざっくばらんに話してみたい
- たまにはお酒を飲みながら、肩の力を抜いて話したい
そういった学生さんや社会人の方を対象に、「いつか訪れる終わりをテーマに価値観や人生観をシェアすることで、学生にとっても社会人にとっても新しい気づきが得られるイベントを開催する」という目的で企画がスタートしました。
イベント当日
今回実施した4つの企画、①大事にしている価値観を見つけよう、②問いで死ンキングタイム、③理想のお葬式を覗いてみよう、④三和リアルトークについて、それぞれ企画内容と当日の様子をご紹介します。
①大事にしている価値観を見つけよう
エンゲージメントカードを用いて自己分析を深めるコーナー。様々な価値観が書かれたカードを取捨選択していき、最後には自身の根幹となる価値観が手元に残ります。
「なんで『信頼』捨てたの?」
「『リーダーシップ』と『フォロワーシップ』どっちも持ってる!」
「この中でも『家族』が一番大切。理由は~~」
などなど、他の参加者の意見を聞いたり、自分の価値観を共有したりすることで話が盛り上がり、皆さん色んな価値観に想いを馳せているようでした。
②問いで死ンキングタイム
学生と社会人の考え方の違いから、自身の死生観について新しい気付きが得られるかも。という発想で、ポップなテーマ(ユーモア、死ぬまでに〇〇)各3種、ディープなテーマ(哲学、価値観、未来)各2種の合計12の問いを作り、学生と社会人で色分けした付箋に回答を書き残してもらいました。
例えばこんな「問い」に、皆さんならどう答えますか?
- 「自分の人生が映画になるとしたら、タイトルは?」(ユーモア)
- 「死ぬまでに挑戦してみたいことは?」(死ぬまでに〇〇)
- 「人が『死』を恐れるのはなぜ?」(哲学)
- 「自分の命より大切なものは?」(価値観)
- 「10年後、どこで誰と何してる?」(未来)
どんな回答があったのか気になった方は、しばらく本社の壁に飾ってあるので、ぜひお立ち寄りの際にご覧ください。
③理想のお葬式を覗いてみよう
Googleの生成AI(Gemini)に画像を生成してもらい、自分の「理想のお葬式」を可視化するコーナー。事前に社内で集めたものも投影しました。
画像生成に時間がかかり、当日参加の皆さんにはあまり生成してもらえず…次回はこの点を改善し、「理想のお葬式」からもっと死ンキングできるコーナーにしたいです。
④三和リアルトーク
学生と社会人がざっくばらんに仕事・学業・人生観などを語り合うコーナー。本イベントの目玉かつ、一番盛り上がった企画です。
話のきっかけになるよう、以前社内で集めたアンケートの結果(「入社の決め手を一言で」「三和物産に入社を決める前、葬祭業界を志望していましたか?」「学生時代にやっていて良かったこと」など)も壁に掲載しました。リアルトークの息抜きにアンケートを眺めていたという方も。
飲み物や軽食を片手に、皆さん気の向くままにトークを楽しんでいる様子でした。中には運営メンバーと学生との交流を通して「かなり深く人生について語り合えた」という方々も…。ディープな死ンキングができたのではないでしょうか。
プロジェクトリーダー初経験
本プロジェクトでは私と同期の宮内のふたりでリーダーを務めました。入社後ひと月でプロジェクトリーダーを担うことになり、ぶっちゃけ当初はわくわく半分、不安半分でした。
右も左もわからない中、学生時代のサークル活動での経験を頼りにミーティングのファシリテーターを行ったり、スケジュールを立てて役割分担を決めたり…頼れる先輩方やインターン生の皆さんからたくさんアドバイスやアイデアをもらいながら、何とか準備を進めていきました。
ここで、プロジェクトを進める中で困難だったことややりがいがあったことなどを、相方の宮内にミニインタビューしてみました。(長澤=N、宮内=M)
ではどうぞ。
N「早速ですが、プロジェクトを進める中で困難だったことを教えてください!」
M「困難だったというか、不安に思ったことはあります。企画を考えていた時です。原案は企画部メンバーと一緒に考えたものの、最終的な決定や調整は私たち二人で行ったので、みんなの考えを組み込めているか、認識が合っているかが一番不安でした」
N「わかります…私も、メンバーのみんなが自分事として捉えてくれているか不安でした。でも振り返りMTGの時、『ある程度の案出しをみんなでやっていたので、リーダー主導で細部を詰める形でスムーズだった』という意見も出ましたよね。次回以降、もっとメンバーを巻き込む形を取れたら良いですよね!」
N「続いて、やりがいがあったことや楽しかったことは?」
M「イベント当日、想像以上に盛り上がっている会場を見た時、やりがいを感じました!面白いアイデアが浮かんだ時や、当日使用する準備物のデザインが形になった時はすごく楽しかったです」
N「わかります(2回目)!当日、参加者もプロジェクトメンバーもすごく楽しそうで、ほっとすると同時につられて私も笑顔になっちゃいました」
N「では、一番成長できた!と思うことは何ですか?」
M「私はファシリがものすごく苦手で…笑。でも、長澤さんに褒められると『ファシリ頑張ろう』って思えるので、『ファシリやります』って言えた時ですかね笑」
N「本当ですか?私は宮内さんのファシリをめっちゃ参考にしてましたよ…考える時間を上手に与えたり、満遍なく話を振ったり。ちなみに私は、当日の司会進行を行って度胸がついたことですかね笑」
N「最後に、相方へ一言!」
M「突発的に何か思い付いたり、焦って優先順位が分からなくなったりしている時に、いつも冷静な声かけと的確な判断をしてくれてとても助かっています。今後、死ンキングナイトは定期開催していくことになると思うけど、一緒に面白いアイデアでより良いものにしていこう!」
行き詰まった時に「きっと上手くいくよ!」と励ましてくれたり、突拍子のないアイデアも肯定してくれたり、そんな宮内さんのポジティブさにとても助けられました。私たち、持ちつ持たれつ良いコンビ。次回の死ンキングナイトも頑張ろう!
最後に
参加者の方々からいただいたご感想を少しご紹介します。
「空気がとても暖かくて、死のことを考えている感じがいい意味でしなかったです!」
「新入社員が企画していることに驚き!」
「色々な人と話せて楽しかったです!考えたことなかったことについて考えたり就活の話が聞けたりしてよかったです」
「学生さんも沢山来られていて、普段話せないような自分の会社以外の人とお話出来て楽しい夜になりました!」
などなど、想像よりも楽しめたという方や、色んな人と交流できて楽しかったという方も多く、プロジェクトの一員としてとっても嬉しいです。初めてのプロジェクトが成功して、すごく自信がつきました。
とはいえまだまだ改善できる部分が山ほどあるので、次回はもっと楽しい夜にできるよう、プロジェクトメンバー一同、頑張って参ります。
今回参加してくださった皆さま、本当にありがとうございました。また、ここまで読んでくださった皆さまもありがとうございます。次回は12/5(金)の開催を予定しています。
ぜひ、次回の死ンキングナイトでお会いしましょう!