LEADERS BLOG
読書。これは僕にとって数少ない趣味の一つであり、子どもの頃から続いている習慣でもあります。 読書というより活字を読むのが好きなのだと思いますが、電子媒体は少し苦手で、できれば紙媒体に印刷されたものを、その手触りと共に読み進める時間がとても好きです。
さて先日、何気なく自宅の本棚を眺め、何冊かを手に取りパラパラとページをめくっていて、ふと気が付いたことがありました。
1つ目は、「同じタイトルの本が何冊かある」ということ。
2つ目は、「過去に自分が引いたアンダーラインや書き込んだコメントに、強烈な違和感を覚えた」ということです。
取り立てて大声で言うようなことではないのですが、個人的にとても興味深い発見でした。
1つ目に関しては、「読んだ本の内容どころか、タイトルすら忘れて再読(購読)する自分」という少し恥ずかしい発見です。ただ、本に限らず昔プレイしたゲームや漫画を「初体験」のような新鮮な感覚で楽しめるのは得をした気もしますし、人間の記憶力とは曖昧なものだなと苦笑いしてしまいました。
2つ目に関しては、共感していただける方も多いのではないでしょうか。「あの時は、このフレーズや考え方に感動していたんだな」と、過去の自分を俯瞰し、少し微笑ましくなりました。きっとまた何年か後には、今の自分の考えを同じように微笑ましく感じる日が来るのだろうと思うと、なんだか感慨深いです。
この2つの出来事から、人は様々なことを経験し、時には忘れながらも、振り返ってみれば確実に「変化・成長」しているのだと改めて実感しました(ちょっと強引な考察ですが_笑)。仕事でも日常でも、つい他人と比較してしまい、様々な感情が渦巻いて苦しくなることがあるかもしれません。しかし、他人と比べるのではなく、たまには「過去の自分」と比較して、自身の確かな変化・成長に思いを馳せる時間も悪くない。そう感じた今日この頃です。皆さんもぜひ、昔読んだ本や、過去に書いた自分のメモを振り返ってみてください!意外な自分の変化に気づけるかもしれませんよ。
5月の「母の日」から、6月の「父の日」へと向かうこの時期。
皆さんは『死んだ母の日展』『死んだ父の日展』という取り組みをご存知でしょうか。「死んだ」という言葉は、必要な多くの人に届くよう、あえて選ばれたものです。
私は数年前にこの企画に出会い、私が考えたこともない観点(母がいない人が迎える母の日)にハッとさせられ、この大切な活動が未来へ続くようにと、2年前から協賛を続けており、今年もサポートさせていただいています。
「母の日は、多くの人にとって感謝を伝える日として定着しています。しかしその一方で、母を亡くした人にとっては、「ありがとう」を伝えたい相手がもういないことを突きつけられる日でもあります。「死んだ母の日展」は、そうした見えにくい感情に光をあてるために始まりました。亡き母へ手紙を書くこと、そして他の誰かの手紙を読むことを通して、死別とどう付き合っていくかを静かに見つめ直す場です」と企画した中澤さんは 話されています。
私の両親はおかげさまで健在で、たわいもない会話も日常の当たり前になっています。
だからこそ、この「死んだ母の日展」を知った今、「母の日」にどこまで想像力を働かせ、寄り添えるかという、葬儀業界に身を置く私たちが大事にすべき姿勢を改めて突きつけられた気がしました。
6月の「死んだ父の日展」も含めてしばらく開催されていますので、ぜひリンクからご覧ください。
本棚を整理していたら10年ほど前に美術館のショップで買ったデンマークの画家の画集が出てきたので久しぶりに開いてみました。
その絵は室内画が多く、どれも全体が灰色系の静かな何ということのない絵に見えます。
人物は居ても、ただ静かにそこに佇む。
人は後ろや下を向いていてあまり生命感を感じない。
室内画には扉が描かれているがほとんど扉が開いていて隣の部屋が見えている。
それは何かの暗示?
風景画には空はあるが、雲が多く太陽光は弱く描かれており廃墟のようでもある。
全て緻密に表現されているが輪郭はあまりはっきりとはしておらず、むしろぼんやりしている。
時間が静止しているようだ。ひどく落ち着きを感じる。
全て画家が感じた外世界を自分の内世界の感じ方で表現しているのか。
ある明け方、窓の外を何気なく眺めると空は少しだけ明るくなっていたが今にも小雨が降りそうなどんよりした曇り空。
緑の葉っぱも灰色に見える。
だけど、穏やかな気持ちになるとともに、あの画集の絵画と似た感情を与えてくれることに気づきました。
人にはそんな時間もあってもいいと感じました。
我々は暗くない葬儀を目指していますがこの絵画のような静謐の時間を過ごすお別れも一つの選択肢だと思いました。
それはどうしようもない喪失感ともう一回会いたいけれどもう会えない諦めの気持ちでいる時にふさわしい世界を与えてくれるからと思えたからです。
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