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LEADERS BLOG

2026.7.10 / 清水吉樹

僕は、ふらっと書店へ足を運び、並んでいる書籍や雑誌を眺めるのが好きです。以前、東京に住んでいた頃は、最寄り駅の書店に気軽に立ち寄ることができました。金沢に引っ越してからは、書店へ行くにもクルマでわざわざ出向く必要があり、以前のように「ちょっと寄ってみる」という感覚ではなくなりました。それでも、月に数回は書店巡りを続けています。
では、書店巡りの何が面白いのか。
僕なりに挙げると、次の3つがあります。
1つ目は、今の世相がわかること。
2つ目は、自分の悩みも、実は多くの人と共通しているのだと感じられること。
3つ目は、自分でも無意識のうちに気になっていたことが、本のタイトルや特集を通じて顕在化することです。
案外、共感していただける方も多いのではないでしょうか。
特に2つ目については、自分の中でアンテナが立っているからこそ、関連するタイトルに自然と目が向くという面もあると思います。加えて、53歳という比較的人口の多い世代、いわゆる団塊ジュニア世代、就職氷河期世代、バブルの恩恵を大きく受けられなかった世代に属する僕自身が、書籍や雑誌の読者ターゲットとして捉えられやすい年代なのかもしれません。
ところで、書籍や雑誌がたくさん置かれている場所としては、図書館もあります。
しかし不思議なことに、図書館では、書店で感じるような「今、多くの人が何に悩み、何を求めているのか」という感覚を強く受けることはあまりありません。
もちろん、図書館と書店では存在意義も目的も異なります。図書館は知識や情報へのアクセスを支える場であり、書店は今まさに人々が手に取り、買いたいと思うものが並ぶ場です。だからこそ書店には、人間の欲望や不安、関心や憧れといったものが、非常にわかりやすく、しかも上品な形で表れているように感じます。僕は、その空間にとても魅力を感じています。
この感覚は、私たちの仕事にも通じるものがあるように思います。お客様が本当に求めている価値は、必ずしも最初から言葉になっているとは限りません。むしろ、まだはっきりと言語化されていない不安や願い、違和感の中にこそ、新しい商品やサービスのヒントがあるのではないかと。
目の前のお客様の声を丁寧に聞くこと。世の中の変化に目を向けること。そして、その奥にある「まだ言葉になっていない想い」を感じ取ろうとすること。それが、顧客価値の創出につながり、ひいては企業価値の向上にもつながっていくのではないかと考えています。
書店に並ぶ本は、単なる商品ではなく、今を生きる人々の関心や悩みの写し鏡でもあります。次回の書店巡回では、どんな発見に出会えるのか。そしてその発見を、私たちの仕事にどう活かせるのか、また考えてみようと思います!