


「桜風を世の中に届ける。」をスローガンに集まったプロジェクトメンバー。
桜風の新たな魅力や価値を届けるために綴ったメッセージを
8人のメッセンジャーが届けます。

「桜風の流線形のカタチと色が女性らしさそのものを表現している」
これは以前、とあるお客様との対話の中でお聞きした言葉です。
その言葉を聞いた時、私の中で桜風は
「人のようなぬくもりがある、包み込むようなもの」
という感覚が芽生えました。
それは温かさや愛情という表現に似ていて、
「おかあさんの愛情」のようなものに変換されていきました。
桜風に入っている=「おかあさんの愛情に包み込まれている」
ということと同じで、見ている方になぜかホッとする感覚や安心感を
与えているのではないでしょうか。
その感覚が悲しみや辛さを和らげていることに
つながっていると私は信じています。


毎年恒例だった家族でのお花見。
今年も行くはずだったのに、桜の開花を待たずに旅立ったおばあちゃん。
本当は一緒に行きたかった。
そんなご家族とおばあちゃんの最後の時間だから、桜風をメインにお花見の演出を提案。 最後におばあちゃんとの思い出をつくることができたと大変喜んでいただけた。
それから1年後、一周忌の際にご家族からこんな言葉をいただいた。
「まだ桜は開花していないけど、あなたが提案してくれたおかげで毎年
おばあちゃんの命日には少し早いお花見ができるわ。ありがとう。」
終わることなく、これからも続いていく家族のStory。
そのつながりの一部になった桜風を私は誇りに思います。


桜風の形状、ストリーム型は、
棺なのにどこか ホッとするような、和らぐような・・・
そんな印象を与えるのは、大切なものに重心を合わせているから。
それは「こころ」です。
ストリーム型は真横から見たときに左右対称ではなく、
胸の位置「こころ」を中心にして弧を描くように曲線を広げています。
その曲線は、儚くも美しい
風や川などの「自然の流れ」
季節や時代の移ろいなどの「時の流れ」
そして、人の移りゆく「心の流れ」を表現しています。
人と人がつながる中で最も大切な「こころ」を重心にやさしく流れる曲線は、 大切な人の生きた人生を温かく包み込み、大切な人とのこころのつながりを実感させてくれる。
それが桜風です。


「最後にいい親孝行ができたよ」
私が、とある葬儀社様からお聞きしたご遺族様の言葉です。
今まで当たり前の存在だと思っていた お母さん がいなくなった。
生前は色々と迷惑ばかりかけてしまったし、ろくに親孝行も出来なかった。
これまでしてもらった数々の事を思い出し、後悔の念が波のように押し寄せてきた。
そんな時、葬儀社様から「そんなやさしかったお母様に最後の親孝行・贈り物をしてあげませんか?」と提案されたのが、桜風。
スタッフの「お母さんも〇〇様のやさしさを感じて喜んでいるはずですよ。想いは絶対に届いていますよ」 という言葉に、何か救われた気持ちになられたのか、ボロボロと涙をこぼされたそうです。
そんなエピソードをお聞きして、自分自身に置き換え想像した時に目頭が熱くなったことを覚えております。
桜風は、きっと多くの「やさしさ」に包まれていると思います。
その「やさしさ」が、悲しみを和らげ、明日を生きる活力になっているのだと私は信じております。


先日、いつもの散歩コースを外れ、
たまたま訪れたその公園には満開の桜が咲いていました。
そして桜の木の周りには、
お酒を飲みながら談笑している人や楽しそうに走り回っている子供たち。
その光景を見て、なぜ桜が日本の人々にこんなにも愛されているのか、
という問いの答えが私の中で見つかったような気がしました。
桜の周りにはいつも笑顔が溢れていて、
そして人は桜を通して大切な人の笑顔を心の中に咲かせているのではないか。
そうだとしたら、大切な人と見る最期の桜となる桜風の刺繍や生地は幾千万の人々の心の中にある桜(笑顔)を咲かせる鏡でなくてはならないと。
私はそうなることを信じています。


「桜風の窓って大きいですよね」
そう言われることは非常に多いのですが、なぜ大きいのかを私自身ちゃんと考えたことがなかったです。
でも桜風が本当に好きで、使っていただけるよう勧めてくれている方々の声を集めてみたら、いろんな理由を知ることができました。
大きな窓は、大切なあなたを近くで感じることができます。
大きな窓は、大切なあなたへ最後の言葉を届けることができます。
大きな窓は、大切なあなたとの最後の時間を優しく彩ります。
大きな窓は、大切なあなた~。
私は、桜風の窓がただ大きいだけではなく、
たくさんのつながりをつくり出していることに気付かされました。
つながりが実感できる、人をLinkさせる場所なんだと。
これからも桜風の良さを集め、
たくさんの人に届けていきたいです。


桜風の内装は、当初オーソドックスなホワイトでしたが、 外装の上品で華やかなピンクのデザインに合わせて、やわらかいピンク色に変更しました。
ピンク色にしたことでお顔の表情が明るく見えるので、まるで眠っているかのように穏やかで優しい雰囲気になると喜ばれています。
丸みを帯びたストリーム型によって、棺の中の空間は上質でゆったりとしています。
大きく広がる窓からの様子は、桜風の刺繍のお布団とともに桜一色の空間になり、 春の穏やかな陽のようにやわらかく、心地よく包んでくれます。
私はこれからも桜風の良さを伝えていきたいと考えます。


『実はお母さん、亡くなったんです』
1週間前に接客した親子の娘さんが再来店して伝えてくれました。
『買い物の後、母がとても楽しかったと言っていて。最後に楽しい思い出を ありがとう。』
当時、私はアパレルショップで働いていました。
この時「良いものを買えた」ではなく「良い思い出になった」という言葉をもらえた経験が、今でも私の軸となっています。
服も、桜風も、誰かの思い出のワンシーンを彩る存在になり得ます。
特に桜は日本人にとって馴染み深く、その人の持つストーリーにより結びつきやすいのではないでしょうか。
私は桜風を「もの」としてではなく、【故人と、遺族や参列者をつなぐ大切な存在】として提案し続けたいと思っています。


